ゴールドマンサックスの新たな動きに集まる注目
米ゴールドマンサックスがインパクト投資会社Imprint Capitalを買収したというニュースが先週からバズっているようです。Imprint Capitalはサンフランシスコ拠点のインパクト投資会社で、地域コミュニティの活性化、途上国貧困課題の解決、その他にも教育や公共サービス分野で投資を行っています。B Corp認証も取っているようです。(本旨ではないですが、ゴールドマンに買収されたB Corpという視点で、今後面白いケースになるかもしれません。)
Imprint Capitalはソーシャル・インパクト・ボンド案件など財団や行政を相手にしたインパクト投資の仕組みづくりのサポートも行っています。過去にはゴールドマンサックスと共同で、就学困難な子供に対しての就学促進プログラムをソーシャル・インパクト・ボンドで資金調達するという案件を手がけていたようです。
(参考URL: http://www.uw.org/news-events/news-articles/2013/pritzker-goldman-sachs-1.html?referrer=https://www.google.co.jp/)
この買収劇について、Imprint Capitalの共同創業者のひとり、Goldstein氏は「ゴールドマンのような会社がこの話を持ちかけてきたとき、非常に驚いた・・・。しかし、より大きなインパクトを生み出すためにはこの選択は正しいと思っている。インパクト投資がこうしたメジャーな投資会社にとっても魅力的かつ実現可能なものとして映りはじめている」と述べています。
メインストリーム化するインパクト投資、今年のSOCAPでは…
ゴールドマンサックスをはじめ、多くの投資会社がESG投資(投資先を環境・社会・ガバナンスの観点でスクリーニング)に参入しており、投資家はよりインパクト志向なお金の運用をしたいと考えています。こうした背景の中、今回の買収はESG投資に限らない、より広義での「インパクト投資」にメインストリームの代表格であるゴールドマンサックスが本気で参入しようとしていることの表れと言えるでしょう。
いわゆる金融資本主義の代名詞とも言えるゴールドマンサックス。これまでニッチだったインパクト投資がメインストリームに融合し始めていることもあり、今年のSOCAPでもよりダイナミックな議論ができそうで楽しみです!
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